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あらゆる技術を、ひとつのいちごに。創業からの技術のあゆみTechnology Since Day One

Oishii Farmは、完全閉鎖型の植物工場を基盤に『今までにない圧倒的な「おいしい」顧客体験を提供する』こと、そして『サステナブルな農業革命を起こす』ことを目指すディープテック企業です。

これまで植物工場内ではハチによる効果的な受粉が実証されておらず、実のなる野菜・果物の安定量産は難しいとされてきました。そのため、植物工場では葉物生産が主流となっていました。

そのような中で、2017年にOishii Farmは創業。

植物工場をビジネスとして成り立たせるには、味に差が出やすく、ブランドが作りやすい「いちご」で成功させなければならない。

その信念から、世界で誰も成功していない「植物工場でのいちごの安定量産」にDay1から挑戦しました。

米国のニューヨーク近郊で創業し、まずは小さなプロトタイプからスタート。パイロットファームで植物工場内でのハチの受粉技術を確立し、今では米国に量産技術を確立したメガファーム、日本に植物工場の技術革新を加速するための研究開発施設・オープンイノベーションセンターを構えています。

植物工場のビジネスを成立させるには、種苗、栽培、植物科学などの農業技術から、メカトロニクスやロボティクスなどの工業技術、さらにはマーケティングや物流といったビジネス領域まで、あらゆる領域でイノベーションを起こし、それらを統合していく必要があります。

Oishii Farmがこの9年の間に、どのような技術革新を重ね、植物工場を発展させてきたのか、そして米国と日本で市場を切り拓いてきたのか。その歩みをご紹介します。

Technology & Innovation

Oishii Farmのこれまでの
技術とイノベーション

2017年 米国での創業と実証実験の開始

2017年、米国にていちごで創業
「いちごを制するものは植物工場を制する」

古賀 大貴とBrendan Somerville(ブレンダン・サマービル)が、サステナブルな農業と圧倒的に「おいしい」顧客体験の実現をミッションに掲げて創業しました。
いちごは、植物工場で育てるには最も難易度の高い作物です。一方で、味に差が出やすく、ブランドを築きやすい。いちごを攻略できれば、トマトなどの果菜類、さらには果樹や穀物へと道が開けると考えました。
そして、DAY1から「いちご」で勝負すると決めていたふたりは、おいしいものを求める人が多いにも関わらず、新鮮ないちごが入手困難であり、PMF(プロダクトマーケットフィット)を実現しやすいであろう米国ニューヨーク近郊(ニュージャージ州)を創業の地に選び、グローバルなチームづくりを目指しました。

本を手に並んで笑う創業者の2人
倉庫に置かれた中古コンテナと創業メンバー
倉庫の床でLEDの配線を切り分ける創業者2人

創業当時のファームづくりの舞台裏

資金が限られていた中で、まずはプロトタイプとなるファームを作るべく、中古コンテナを約70万円で購入しました。当時、社内に技術者はおらず、工業の技術はYouTubeを通して知識を得ながら、ファームを組み立てました。また農業の知識は、日本の農業専門家の方の協力もいただきながら、ファームでの栽培をスタートしました。ファームの建設から保守、いちごの栽培まですべて、連日倉庫に寝泊まりしながら自分たちで行いました。

Technological Innovation

No.01

  • 栽培
  • 環境制御
  • 基礎研究

植物工場内での
いちごの開花と生産に成功

完全閉鎖型のファームを構築し、苗の育成から生産まで一気通貫で行い、米国の地で日本品質のいちごの生産ができることを実証しました。最初は人の手による人工受粉でスタートしましたが、その後ハチによる受粉手法の検証を開始します。

2018–2019年 栽培方法の確立と商業販売の開始

Technological Innovation

No.02

  • 栽培
  • 電気・制御
  • 環境制御

パイロットファームの稼働を開始

「パイロットファーム」が完成。 Oishii Farmの礎を築くこととなるリードエンジニア Brian Guerriero(ブライアン・ゴリーロ)を迎え、ファームの設計から建設までを内製化しました。温度・湿度・風速・光のスペクトラム・灌水頻度など、50を超えるパラメータを管理する自動制御システムを構築し、栽培環境の安定化と栽培技術の高度化を進めました。

いちごが実る白い栽培棚が並ぶパイロットファーム

Technological Innovation

No.03

  • 基礎研究
  • 環境制御

ハチによる受粉にとって
最適な環境の土台を構築

完全閉鎖型環境下でのハチの受粉活動にとって最適な環境(温度・湿度・光・風速など50を超えるパラメータ)の実証を重ね、受粉率の大幅な改善に成功。

Technological Innovation

No.04

  • 栽培
  • 環境制御

最初の商用販売品種である
Omakase Berryの最適な栽培方法
(栽培レシピ*)を確立

* 栽培レシピ:作物の品種ごとに、最適なポテンシャル(品質・収量)を引き出すための栽培手法(育苗方法、養液、灌水頻度、葉枚数、収穫タイミング、着果数など)と栽培環境(温度・湿度・風速・光量など)の組み合わせ。

品種や条件のメモ札を添えて白い皿に並べたいちご
はかりに載せて重さを量るいちご
栽培棚に取り付けた環境センサーと実ったいちご

Technological Innovation

No.05

  • AI・データ
  • 栽培
  • 電気・制御
  • 機械・ロボティクス

植物の自動モニタリング
システムの開発

ファーム内の株一つひとつの健康状態や生育フェーズを、画像認識技術によって把握できる自動モニタリングシステムの開発を開始しました。

Business Milestone 2018–2019

いちごを持ってニューヨークのレストランへ営業に向かう創業者の2人
シェフズ・テーブルのデザートで提供されたいちごを紹介するSNSの投稿

ミシュランの三つ星レストラン(当時)のメニューに採用

創業者2人でいちごを片手に、ニューヨークのミシュランレストランに飛び込み営業。ニューヨーク・マンハッタンのChef's Table at Brooklyn Fareが最初の顧客となり、コースの最後のデザートにOmakase Berryが提供されました。

2020–2021年 ファームの工業化とお客様への直接販売の加速

Business Milestone 2020–2021

いちごが実る栽培棚が並ぶミディアムファームの通路

マーケット拡張に備えた
ミディアムファーム稼働開始

自動化と植物科学の技術を強化した新しいファーム「ミディアムファーム」を稼働しました。生産規模はパイロットファームの13倍で、その後の商用生産を見据えて設計されました。

高所作業車に乗って天井の照明を取り付けるメンバー
ヘルメット姿でホワイトボードを囲み、建設の段取りを話し合うメンバー

ミディアムファーム建設の舞台裏

エンジニア、植物科学者、コーポレートスタッフなど全社員でミディアムファームを建設。棚や灌漑の組み立て、配線もすべて自分たちで行いました!

Technological Innovation

No.06

  • AI・データ
  • 栽培
  • 電気・制御
  • 機械・ロボティクス

植物の自動モニタリング
システムが進化。
カートを導入

ファーム内を巡回し、画像認識技術によって植物の健康状態や生育フェーズを確認できる自動モニタリングシステムが進化。カメラカートがミディアムファームに導入されました。

いちごが実る栽培棚の通路を走る赤いモニタリング用カート
Camera Cartと書かれたOishiiのモニタリング用カート

Technological Innovation

No.07

  • 基礎研究
  • AI・データ
  • 環境制御

AIを活用したハチ受粉の制御に成功。
最大95%の受粉成功率を
達成できることを実証

植物の状態を見守るモニタリングシステムと受粉を最適化するアルゴリズムを開発し、ハチの受粉活動を最適化するAIプログラムを構築しました。その結果、株あたりの収量が大幅に改善しました。

いちごの花にとまるミツバチ

95%最大受粉成功率

Technological Innovation

No.08

  • 灌水・水処理

水と養分のリサイクルシステムの
プロトタイプを開発

植物工場では、水と電気が最大の投入資源とされています。そのひとつである「水」のリサイクルシステムのプロトタイプを開発しました。使用済みの水、および残留養分をファーム内から回収し、浄化したうえで、再度最適な養分配合に仕上げるシステムを社内にて設計し、導入しました。この後に続くメガファームにおいて採用される灌水システムの基盤がここで完成しました。

Oishii Farmのパンデミックの舞台裏

コロナ禍が事業を直撃!
D2C事業が加速

ミディアムファーム稼働直後に、コロナのパンデミックに突入。オフィスにエアマットレスを導入して寝泊まりをしながら、ファームの運営を継続しました。当時、ニューヨークのミシュラン星付きレストランを中心にいちごを販売していたため、レストランの営業停止により、一夜でほぼすべての顧客を失いました。これをきっかけにD2C(お客様への直接販売)事業を加速し、コロナ禍を乗り切りました。

クレーンで吊り上げられるコンテナ式システムのユニット
夜の倉庫前でフォークリフトに運ばれるコンテナ式システム
いちごの苗が並ぶコンテナの中で作業するメンバー

転換点となった西海岸プロジェクトの舞台裏

西海岸プロジェクト:
コンテナ式システムの多地域展開への挑戦。
そこから生まれた「ターンキーソリューション」という発想

自社で保有していたコンテナ型ファームの技術を活用し、水とインターネットに接続するだけで、到着から24時間以内に稼働できるシステムに作り替えました。
そのコンテナ型システムを、2021年にロサンゼルスに導入。現地で栽培したOmakase Berryの販売を始めました。西海岸でも市場からの人気は高く、売上は順調でした。
しかし運用を続ける中で、いちごを生産できるファームを導入するだけでは、多拠点展開は成り立たないことがわかりました。仕組みが整わないままの運用には多くの人件費とマネジメントコストがかかり、撤退を決定。ファームはニュージャージーに移設し、研究開発に活用することになりました。
この経験から生まれたのが、「ターンキーソリューション」という構想です。設計・建設からメンテナンス、収穫後の流通、そして全体のオペレーションまでを含むバリューチェーン全体をひとまとめにし、個別の開発・調整なしで各地に展開できるようにしなければならない。この考え方が、以降のファーム展開の考え方の基盤となりました。

2022–2023年 ラージファームと小売への参入、ファーム自動化への挑戦

Business Milestone 2022–2023

いちごが実る栽培棚が並ぶラージファーム

さらなるマーケット拡張に備えて
ラージファームの稼働を開始

プロトタイプファーム、ミディアムファームに続く、商業規模生産に対応した新しいファーム「ラージファーム」を構築・稼働しました。生産能力はプロトタイプファームの40倍です。
バリューエンジニアリング(機能を保ったまま設計を見直し、コストを下げる手法)により設備投資を抑え、運用の効率化でランニング費用も削減しました。さらに栽培レシピの改善で収穫量を高め、1パック20ドルの価格を実現しました。
ラージファームには、空調、灌水、照明設計、水・養分リサイクルシステム、栽培棚など、これまで構築してきた基礎的な要素技術を搭載しました。さらに新たにチームに加わった専門家の知見、たとえば、農家出身者の育苗手法、大手種苗会社出身者の効率的な栽培レシピ、そして建設スペシャリストによる拡張性の高い建設仕様などを統合しています。

ラージファームの建設で築かれたカルチャーの舞台裏

「従来の建設」では成立しない。
建設の内製化と垂直統合という決断

ミディアムファームまでは、自社のチームとリソースだけで設計・建設を行ってきました。ラージファームでは、体制をよりプロフェッショナルなものにするため、ファームの設計・施工を担える外部パートナーを模索することになりました。
しかし、複数の会社から見積もりとスケジュールを受け取ってみると、従来の建設手法では、コストも工期もかかりすぎて、ビジネスとして成り立たないことが明らかに。そこで、社内に本格的な建設チームを立ち上げ、自社で建設事業者となる道を選びました。そして、量産規模の工場を自ら管理・施工する体制を整えました。これによりコストを抑え、工期も短縮できました。
さまざまな技術要素が絡み合い、特注性の高い建設を自社で管理できること。それが、速く、低コストで事業を進めるための競争優位性になっていきます。Oishii Farmが垂直統合型組織へと向かうきっかけとなった出来事です。

Business Milestone 2022–2023

研究開発施設の規模は、プロトタイプの頃の20倍に

創業当初と比較して、この頃の研究開発施設は20倍になりました。20年以上の経験を持つ育種・品種開発担当、トマト栽培と研究のエキスパート、建設部門のマネージャーもチームに参加しました。

Business Milestone 2022–2023

ホールフーズマーケットの店先でいちごを手に笑う創業者の2人
ホールフーズマーケットのロゴのパンの前に置かれたOmakase Berryのパック
ホールフーズマーケットの売り場の棚に並ぶOmakase Berry

ついに念願の小売へ参入、
はじまりはホールフーズマーケットで販売開始。

ラージファームの本格稼働によって生産コストを削減し、より広く消費者の方に商品を届けられるスーパーマーケットでの販売を開始しました。まずはオーガニック食材を中心とした米国の高級スーパーマーケット「ホールフーズマーケット」でOmakase Berryの販売を開始しました。その後、東海岸を中心に販売エリアを拡大していくきっかけとなりました。

Technological Innovation

No.09

  • 機械・ロボティクス
  • 電気・制御
  • AI・データ
  • 施設展開
  • 基礎研究
  • 栽培

Robots to PlantsではなくPlants to Robots。
製造業の自動化と農業を融合した
次世代ファームの研究を開始。

高級スーパーにとどまらず、世界中の人にサステナブルかつ手頃な価格で「おいしい」を届けていく未来を見据え、生産コストを根本から覆す技術の開発に着手。その第一歩として、自動化を前提とした新しいファーム「メガファーム」のプロトタイプを開発し、試運転を始めました。既存の「農場」という概念の延長ではなく、自動化の効果を最大化するという観点から逆算したシステムをゼロから設計しています。ライン生産という製造業の概念を農業に導入し、産業用ロボットやベルトコンベアシステムとの融合を可能にすべく、栽培棚を可動式にし、いちごがロボットのもとへ自動で運ばれて収穫される仕組みを導入しました。

Business Milestone 2022–2023

安川電機と植物工場の自動化に向けた
資本業務提携を発表

自動化による安定量産と効率化への挑戦を加速するため、大手産業用ロボットメーカーの安川電機との資本業務提携を実施しました。

Technological Innovation

No.10

  • 育種
  • 栽培

収量の向上と品質維持を
可能にした品種を開発・発売

多くの候補の中から第2の品種となるKoyo Berryを選抜し、その栽培レシピを開発しました。高い品質を保ちながら、収量を大幅に高めることに成功し、発売を開始しました。

花に囲まれて置かれたKoyo Berryのパッケージ

Business Milestone 2022–2023

房になって実るトマト

いちごに続く作物として、
トマトをトライアル販売

いちごの生産技術を応用し、トマトとメロンの栽培実証に取り組みました。トマトはマーケットリサーチのためトライアルで販売をし、市場から高評価を得ました。

2024–2025年 メガファームの本格稼働と量産化

上空から見たメガファーム

メガファームプロジェクトの舞台裏

メガファーム稼働!
プロジェクト着工から9ヶ月で
いちごの生産を開始

メガファームは、延床面積約2.2万平方メートル、フル稼働すると生産規模はラージファームの30倍という大規模な施設です。Oishii Farmにとって、大規模なインフラと自動化をあわせて構築する、これまでで最も難しいプロジェクトでした。
建設、エンジニアリング、オペレーション、植物科学の各チームが連携し、ファームに入り設計から施工、組み立てにも携わりました。そして、着工から9か月で、ファーム内にいちごが実るところまで到達しました。
また、コストを抑えて工期を短くするため、産業施設で使われていた大型の空調設備や発電機を中古で調達して再利用しています。常識にとらわれず、創意工夫で課題を乗り越えました。

Business Milestone 2024–2025

スーパーマーケットの青果売り場に置かれたOishiiのいちごの赤い陳列棚

Nikko Berryの発売を開始

一定の品質を保ちながら、収量を大幅に高めた第3の品種、Nikko Berry の販売を始めました。この品種により、10ドル前後(最低価格 7.99ドル)という価格を実現し、新鮮で化学農薬不使用のいちごをより多くの人にお届けすることができるようになりました。

Technological Innovation

No.11

  • 施設展開
  • 電気・制御

メガファームでは
再生可能エネルギーを導入

メガファームに隣接した20万平米(東京ドーム約5個分)の太陽光発電所で生成された、再生可能エネルギーの活用を開始しました。

メガファームに隣接する太陽光発電所

Technological Innovation

No.12

  • 灌水・水処理
  • 施設展開

水のリサイクルシステムの
モジュール化に成功

これまでOishii Farmが使用していた水のリサイクルシステムは、一定の敷地面積を必要とし、多くの機器を複雑に組み合わせたものでした。この設計に改良を重ね、よりシンプルで効率的な仕組みへと進化させるとともに、コンパクトなモジュール型にすることに成功。メガファームの要素技術のなかで、最初にターンキー化を実現しました。

コンテナ上にタンクを載せたモジュール型の水のリサイクルシステムのイラスト

Technological Innovation

No.13

  • 機械・ロボティクス
  • AI・データ

Tortuga AgTechの技術資産を取得し、
収穫ロボットの開発を加速

AIとロボットを活用したいちごの自動収穫をリードするTortuga AgTech(トルトゥーガアグテック)から、技術関連資産を買収しました。2016年の創業以来、5,500万ドル(日本円にして80億円以上)を調達してきたTortuga AgTech。同社のハードウェア・ソフトウェア・機械学習のチームが合流し、収穫ロボットの開発が大きく加速しました。
収穫に適した熟度のいちごを見分ける精度、生い茂る葉や未熟な実を避けて収穫までの経路を見つける技術、そして、長時間安定して動き続けるための動作制御が向上しました。収穫ロボットの画像認識とAI技術の進化が、これらを支えています。メガファームでの導入台数も増加し、収穫作業の省力化が進んでいます。

棚に実るいちごに手を伸ばす青いロボットアーム
収穫ロボットのカメラ映像で、いちご一つひとつを画像認識で判定している画面

2026年 日本にオープンイノベーションセンター開所

Business Milestone 2026

Oishii Farmの赤い看板が掲げられたオープンイノベーションセンターの建物

ターンキーソリューションの実現に向けて、
オープンイノベーションセンターを開所

オープンイノベーションセンターの栽培棚で、いちごに向かう青いロボットアーム

東京・羽村市に、植物工場の研究開発拠点「オープンイノベーションセンター」を開所しました。
これまでOishii Farmは、ファームを内製し、スピード感をもって研究開発を進めることで、いちごの安定量産技術を確立してきました。今後ターンキーソリューションを推進し、世界展開を目指していく中で、さまざまな企業との連携を強化しながら研究開発を加速させるフェーズに入りました。
植物工場は、施設園芸と工業技術の掛け合わせです。その両分野で高い技術力を持つ国は日本のみです。そのため、日本が研究の地として最適だと考え、この地に拠点を設けました。
研究開発ユニットの数も、グローバル全体で創業期の約40倍に拡大しています。

開所式で企業・団体のロゴを手に並ぶ参加者たち

オープンイノベーションセンター開所の舞台裏

オープンイノベーションセンターの立ち上げを始めてから1年強で開所を実現しました。植物工場を構成する要素技術を持つ各領域のトップ企業との連携を深め、研究を加速していきます。センターの開所式には、官民学50以上の企業・団体にお集まりいただきました!
日本の技術を基盤に、食の未来、そして日本発の新たなグローバル産業創出に向けて、挑戦していきます。

Technological Innovation

No.14

  • 育種
  • 栽培
  • 機械・ロボティクス

植物工場専用品種開発に向けた
研究がスタート

オープンイノベーションセンターでは、各企業・団体と連携しながら、数百品種のいちごを栽培し、植物工場専用品種開発に向けた選抜や、育苗・パッケージング工程の自動化など、さまざまな領域の研究を開始しました。

色とりどりの札を付けて並べた、栽培中の数百品種のいちごのパック
いちごの写真とOishii Farmのロゴが入った箱と、9粒のいちごが並んだギフトボックス

Coming Soon in Japan

日本でのいちごの販売を
年内に開始予定。

日本のオープンイノベーションセンターで栽培されたいちごを、日本の皆さまにお届けいたします。

Scroll

Oishii Farm in Numbers

数字で見る Oishii Farm
2026年の現在地

2026年10月25日現在

コンテナ1台から始まった挑戦は、
9年でどこまで来たのか。数字で振り返ります。

ファーム建設の推移

  1. 2017

    Prototype Farm

    プロトタイプファーム

  2. 2018

    Pilot Farm

    パイロットファーム

  3. 2020

    Medium Farm

    ミディアムファーム

  4. 2022

    Large Farm

    ラージファーム

  5. 2024

    Mega Farm

    メガファーム

22,000m²サッカーコート3面分以上のメガファーム

中古コンテナをDIYしたファームから始まったいちごづくり。現在ではニュージャージの2.2万平米(サッカーコート3面分以上)のメガファームを中心に、いちごの安定量産が可能となりました。

いちご収量の推移

1平方メートルあたり・2017年を1Xとした倍率

  1. ×12017
  2. ×22018基礎栽培レシピの構築により増加
  3. ×42020育苗プロセスの改善、および栽培レシピのうち新しい養液配合の導入により増加
  4. ×72026メガファームの本格稼働により大幅に増加

同じ広さでより多くのいちごを。研究や改善を重ねて、同じ広さで7倍のいちごを収穫できるようになりました。

米国での1パックあたりの小売価格

米ドル

  1. 2018$50
  2. 2022$20
  3. 2023$9.99
  4. 2025$7.99

より多くの人に届く価格へ。品種の選定、収量の向上、プロセス自動化など、さまざまな取り組みを重ねることで、米国での販売価格も大きく変化しました。

※提示価格は同一品種による推移ではありません。

研究開発ユニット

1マス=1ユニット

  1. 12017
  2. 62018–19
  3. 152020–21
  4. 202022–
  5. 402026

Oishii Farmを支える研究開発ユニット数は、9年間で40倍になりました。品種開発、栽培環境の追求、自動収穫ロボット開発など、さまざまな研究が行われています。

収穫ロボットの導入台数

台

いちごを収穫するロボットアームのイラスト

2024年0台2026年

×112台

人の手に頼ってきた収穫を、ロボットとともに。完全自動収穫を目指して、ロボットの導入台数が飛躍的に増加しています。

設備投資

1平方メートルあたりの設備投資額

  1. -14%2018
  2. -25%2020
  3. -39%2025

設備投資(CAPEX)は植物工場運営の重要課題です。収量は7倍、研究開発ユニットは増加、ロボットの導入も進む一方で、1平方メートルあたりの設備投資額は下がり続けています。

いちごへの投資額

200億円
以上

いちごへの投資は、未来の農業への投資です。

Inside the Farm

Oishii Farmの構成要素

Oishii Farmの構成要素

植物工場は、農業と工業とビジネスが交わる事業であり、ひとつの専門領域だけではつくれません。10を超える専門領域の知見と技術、そしてイノベーションを掛け合わせながら、1粒のいちごをつくっています。

植物工場の断面図。育種・研究、栽培、環境制御、灌水・水処理、AI・データ、ロボット、パッキング、物流などの現場が描かれている
  1. 01

    Breeding

    育種

  2. 02

    Fundamental Research

    基礎研究

  3. 03

    Cultivation

    栽培

  4. 04

    Environmental Control

    環境制御

  5. 05

    Electrical & Controls

    電気・制御

  6. 06

    Water & Fertigation

    灌水・水処理

  7. 07

    AI / Software / Data

    AI・ソフトウェア・データ

  8. 08

    Post-Harvest & Supply Chain

    収穫後・物流

  9. 09

    Farm Deployment

    施設展開

  10. 10

    Mechanical & Robotics Engineering

    機械・ロボティクス

  11. 11

    QA

    品質保証

  12. 12

    Operations (Pack)

    パッキングオペレーション

  13. 13

    Operations (Farm)

    ファームオペレーション

  14. 14

    Commercial

    営業・ブランド

  15. 15

    Operations (Control Center)

    コントロールセンター

  16. 16

    Corporate

    コーポレート

※この図はイメージです。実際の植物工場の様子とは異なります

  1. 01
  2. 02
  3. 03
  4. 04
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  8. 08
  9. 09
  10. 10
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  14. 14
  15. 15
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※この図はイメージです。実際の植物工場の様子とは異なります
  1. 01

    Breeding

    育種

    • 品種開発・選抜
    • 多品目化(トマト・メロンなど)
  2. 02

    Fundamental Research

    基礎研究

    • 光合成の研究
    • 受粉の研究(ハチの行動・管理)
    • 生育メカニズムの研究(植物生理、大学との共同研究)
  3. 03

    Cultivation

    栽培

    • 栽培レシピの開発(光・温湿度・養液の最適条件の設定)
    • 最適栽培手法の確立
    • 育苗・増殖技術の確立
    • 病害虫管理(IPM)の技術開発・導入
  4. 04

    Environmental Control

    環境制御

    • 空調の設計(気流設計、CFD解析)
    • 除湿・熱回収・エネルギーの最適化
    • LED照明の設計(高効率化、LED数の削減)
    • UV-Cによる病害虫抑制の設計
  5. 05

    Electrical & Controls

    電気・制御

    • 電気設備・PLC・制御盤の設計
    • センサー・計装の設計
    • 統合制御システムの設計
    • 安全システムの設計
  6. 06

    Water & Fertigation

    灌水・水処理

    • 灌水方式の設計
    • 液肥の配合・供給
    • 水処理・浄化・リサイクルの設計
  7. 07

    AI / Software / Data

    AI・ソフトウェア・データ

    • 画像認識による収穫判定・果実の位置推定
    • 花数カウントによる収量予測
    • 害虫の画像認識による早期発見
    • 環境・生育データの分析
    • IT・ネットワーク・ソフトウェア基盤
  8. 08

    Post-Harvest & Supply Chain

    収穫後・物流

    • 鮮度保持・保管
    • 需給管理・在庫管理
    • 出荷・輸送・配送
  9. 09

    Farm Deployment

    施設展開

    • 立地選定・電力確保
    • 施設設計
    • 調達(競争入札、長納期機器の事前発注、中古機器の活用)
    • 建設・施工管理
  10. 10

    Mechanical & Robotics Engineering

    機械・ロボティクス

    • 搬送システム(可動棚コンベア)開発
    • 栽培棚設計
    • 自動収穫ロボット・エンドエフェクタ開発
    • パッケージング自動化
  11. 11

    QA

    品質保証

    • 出荷基準の管理
    • 食品安全の管理
  12. 12

    Operations (Pack)

    パッキングオペレーション

    • 選果(サイズ、重量、糖度、傷の判定)
    • パッケージング
  13. 13

    Operations (Farm)

    ファームオペレーション

    • 栽培オペレーション(作業手順の標準化)
  14. 14

    Commercial

    営業・ブランド

    • 営業(小売・レストラン開拓、RM)
    • ブランディング
    • 消費者インタビュー
  15. 15

    Operations (Control Center)

    コントロールセンター

    • オペレーション全体統括
    • 人の安全管理
  16. 16

    Corporate

    コーポレート

    • ファイナンス(CAPEX資金の確保、非希薄化資金の調達)
    • 知的財産戦略(特許・商標による技術と品種の保護)
    • 専門家人材(植物研究者、農業専門家、エンジニア)の採用

Next Chapter

ひとつずつ積み重ねた技術が、
いまのOishii Farmをつくっている。

いちごは、はじまりにすぎません。
いちごから、ほかの作物へ。
日本のおいしい農作物を、世界の食卓へ。
Oishii Farmの植物工場を世界へ。

日本から世界各地へ線が伸び、各地にOishii Farmの農場が広がっていく世界地図のイラストOishii Farm

食の未来、そして、
日本発の新たな100兆円産業創出に向けて
一緒にチャレンジをしてみませんか。

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